逆境力シリーズ3、、、逆境力を高めていきましょう!

逆境力シリーズ3

なぜ、悩み、苦しみは、次々と生まれるのか?

生きている限り、人生から悩み苦しみがなくなることはない。
「職場の人間関係でいろいろと、もめている」
「いい仕事に恵まれない」「結婚できない」…。

生きるとは、苦しみを抱え続けること ―― 。
そう言っても、いいのかもしれない。

普通、私たちは、こうした悩みや苦しみを早く片付けたいと思う。
しかし本書は、こうした悩みや苦しみを、
「少し異なる見地」に立って見てみることを提案する。

その少し異なる見地とは、人生の悩みや苦しみに対する
「目的論的見地」である。
目的論的見地に立ってみると、
人生の様々なことがこれまでとは異なった意味を帯びて見えてくるのだ。

(人生に対する「目的論的見地」)

では、目的論的見地とは何か。

人生のすべての出来事には意味があり、「必然性」があるから起きている。
だから、私たちは人生で何らかの問題に直面した時、
すぐにその「原因」は何か、「解決策」は何かと考えるけれども、
より重要なのは、その問題の「意味」と「目的」に考えをめぐらすことである。

「あのような出来事が、いったい、なぜ、あの時の私に、あのタイミングで、
 私の人生で起きなくてはならなかったのか。
 その意味と目的はどこにあるのか」。
目的論的見地では、こういう視点から、
私たちの悩み苦しみに対して考えていく。

(すべての出来事には、意味がある)

私が目的論的見地からのふり返りを提唱するのは、カウンセリングを通じて、
意味のある変化をした人ほど、そうした目的論的な視点で
自分のことを語る人が増えてくるように思うからだ。

例をあげよう。ある40代の女性は、
不登校の息子(中学2年生)のことで悩んでいた。

初回のカウンセリングでは、「本当にもう、この子は我が家の疫病神ですよ。
この子さえいなければ、我が家は本当に楽しかったんです。
一緒にディズニーランドに行ったり、旅行をしたり…
今ではそれが、どこにも行けやしない…」と、
息子に対する怒りを、かみ殺すように語っていた。

この女性は、週に一度のカウンセリングに通い続けた。
そして、1年ほど経ったところで、こんなふうに語りはじめたのである。

「先生、今にして思えば、息子の暴力も不登校も、我が家にとっては必要だから   起こったことのように思えるんです。たしかに我が家は、以前は幸せでした。
けれど、どこか表面的なつながりしかない家族だったように思います。
息子とも本当にやりあいました。
夫とも何度も本気で語りあって、一時は離婚寸前までいきました…。
けれども、こうした苦しいプロセスがあったからこそ、
今は、かつてよりもはるかに深い結びつきが、
我が家に生まれたように思うんです」

この女性だけではない。多くのクライアントは、
こんなふうに自分の人生をふり返るのである。

(苦しい出来事は、「人生の教師」)

従って、この目的論的見地をとるならば、次のように言うことができる。

私を悩ませる様々な出来事 ―― 職場の悩み、人間関係の悩み、
子育ての悩みなどは、
私たちに大切な「気づきと学びの機会」「魂の自己成長の機会」
を与えてくれる「人生の教師」である、と。

・仕事の悩み

「なぜ、私は、この仕事をし続けなくてはならないのでしょうか」

ビジネスパーソンのカウンセリングをしていると、
しばしば聞かれるのが、こうしたつぶやきだ。

(成功の要因の8割は、偶然によるもの)

なぜ、「この私」が今、「この仕事」をしているのか ――
そう何度考えても「何となく」「なりゆきで」
としか思えない人も少なくないだろう。

それはそれでいい。実際、米国の一般社会人のうち、
18歳の時に考えていた職業についている人は、
全体の約2%にすぎない。

この理由を解き明かしてくれるのが、
キャリア心理学の「プランド・ハップンスタンス・セオリー
(計画された偶然性理論)」である。

この理論の提唱者、J・D・クランボルツ博士は
数百人のビジネスパーソンのキャリアを分析した結果、
「キャリアの80%は予期しない偶然の出来事によって形成されている」
という結果を得た。
つまり、成功を勝ち取り、幸福を手にした人の人生を調査したところ、
その人生のターニングポイントとなった要因の実に8割が、
偶然の出来事や出会いによるものであった、というのだ。

「あの時、たまたまこういうことが起きて…」

「何となく、ご縁に恵まれたといいますかね…」

成功者の多くは、こう語ったという。

(偶然をチャンスに変える生き方)

これは、運のいい人が成功する、というのとは異なる。
クランボルツ博士らの調査でわかったのは、
本当の幸福と成功を手に入れている人には、
ある「生き方」が共通していたということだ。

彼らは、自分を幸福にしてくれる偶然(ラッキーな出来事や出会い)
が起きやすいような考えや価値観を持ち、
それにふさわしい具体的なアクションをとっていたのである。

「偶然をチャンスに変える生き方」 ―― そのポイントは、博士によれば、
次の5つである。

①好奇心

「私は引っ込み思案な性格だから、それは無理」などと決めつけず、
「これちょっと、面白そう」といった「心の引っかかり」を大切にして、
これまであまり関わったことのなかった仕事や人々に関わってみる。

②粘り強さ

「自分が納得いくまでこだわる」「取り組んだことは、
多少の困難があっても投げ出さない」 ――
そんな粘り強さが、何かで成功するには不可欠である。

③オープン・マインド

人生の長期的な計画にとらわれない。何か惹かれる感じがしたら、
それまでの計画を捨てて、
大胆に思い切りよく、人生の舵取りを行うことが大切だ。

④楽観性
「ダメでもともと。とりあえず、やってみよう」といった楽観的な態度が、
人生を切り開いていく上で、非常に大きな力となる。

⑤リスクテイク

就職、転職、結婚…人生のあらゆる出来事や転機には、
様々なリスクがつきまとう。
ある程度のリスクを取りながら、自分の素直な気持ちに従って、
あえて一歩を踏み出す勇気を持つことが大切である。

(「仕事」を通して、自らの「使命」を果たす)

ここで、「なぜ、私は、この仕事をし続けなくてはならないのか」
という先の問いに答えよう。
私の答えは、「その仕事を通して、あなたの人生に与えられた使命を
果たすため」である。

「仕事」を通して、人は、自らの「使命」を果たしていく ――
実存的心理療法家、ビクトール・フランクルは、
この考えを端的にこう語っている。

1人1人の人生には、その人だけの「使命」が存在する、
そしてそれはその人の仕事を通して果たすべきものなのだ、と。

しかしそう言われると、こんな疑問を持つ人もいるだろう。
「私の仕事は、『使命』などと呼ぶほど、たいそうなものではない」と。

実際、フランクルの講演の折、ある青年がこう質問した。
「洋服屋の店員です。…私は、
どうすれば人生を意味のあるものにできるんですか」。

これに対して、フランクルはこう答えた。

「仕事の大きさが重要なのではありません。大切なのは、
その活動の範囲において、その人が最善を尽くしているか、
人生がどれだけ『まっとうされて』いるかだけなのです。
その具体的な活動においては、1人1人の人間はかけがえなく
代替不可能な存在です。
誰もがそうなのです。1人1人の人間にとって、その人の人生が与えた仕事は、
その人だけが果たすべきものであり、
その人だけに求められているものなのです」

私もそう思う。仕事をしながら、
「自分はこの人生で与えられた意味と使命を果たしている」
という感覚が抱けるならば、どんなにつらい仕事でも、
深い充足感を与えてくれるはずだ。

また、働くことを通して、私たちは「自分もこの世界(人類)の一員として、
その活動に参与している」という感覚を得られる。
これが、働くことを通して、私たちの心が満たされていく理由であり、
私たちが「働くことの意味」である。

・人間関係の悩み

人間関係のトラブルは、人生で最大の「悩み苦しみ」の1つだろう。

「いっそ、人と関わらずに生きていくことができるなら、どれほど楽だろう」 ――
そんなことを思っている人は少なくないと思う。けれどやはり人間は、
1人では生きていけない生き物だ。

(「理由もなく、嫌い」が自己理解につながる)

皆さんは、次のような経験はないだろうか。

「あの人と話をしていると、なぜか、むかついてしまう」
「あの人のことは、なぜか、会った瞬間から嫌いだった」。
こんな「なぜか、理由もないのに嫌いな人」、
あなたにはいないだろうか。

ここでの大切なポイントは、
「特に、嫌いになったり、腹が立ったりする理由もないのに、
それでもなぜか、受けつけない人」ということだ。

こういう場合、その原因は、相手にはない。
おそらく、その理由は、あなた自身の中にある。

従って、「理由もなくダメな人間関係」を思い浮かべることは、
自己理解、自分への気づきにつながる。
「理由もなく嫌い」という場合、その人との関係によって、
自分でも気づかない無意識層の心が刺激されていることが多いからだ。

(過去に原因を求める「因果論的説明」)

無意識層については、2つの理解の仕方がある。

1つは、因果論的な考え方、過去のトラウマや両親との関係、
幼少期の出来事などを思い浮かべて、
そこに今の「理由なき不快感」の「原因」を探っていくやり方である。

例えば、忘年会の途中、つい飲みすぎた勢いで、
ある上司にからんでいたとしよう。

他の上司には、そんなことはしないのに、
なぜあの上司には、からんでしまったのか…。
自分でもその原因がよくわからないので、
しばらくその上司のことをボーッと思い浮かべていると、
ふと父親の顔が思い出されてきた。
そして、その父親は、あなたが子どもだった頃、
「僕はこれがしたい」「僕はこう思う」と言うたびに、
「生意気言うんじゃないっ!」と言っていたのだ。

そして自分で気づく。「そうか…僕があの上司にだけからんでしまったのは、
あの上司に、幼い頃の父親のイメージを重ねあわせていたからだ」。

こうして自分の無意識で起こっていることを
他者に投げかけてしまう心の働きのことを、
心理学では「転移」「投影」というが、この場合、いずれにせよ、
「過去に起こった人間関係の不愉快な体験を、ある人物に重ねあわせている。
だから、その人のことが受け入れられないのだ」と考える。

「過去」に自分の不快の「原因」を求める「因果論的説明」である。

(心の深層を読む「目的論的説明」)

もう1つ、異なる視点に立つこともできる。
「目的論的説明」だ。目的論の立場では、
因果論的説明よりも、より深い心の層に目を向ける。

「過去に○○があったから、私は今、□□になっているのだ」
と考えるのではなく、
「私が□□という気持ちになっているのは、
何か大切なことを告げて知らせてくれているのだ」と考える。
これからの人生を生きていく上で、必要なことを教えてくれているのだ、
と考えるのである。

一言で言えば、因果論は過去志向。過去の出来事に原因を求める。
一方、目的論は未来志向。
未来を生きるための、心の深層からのメッセージとして読み取っていく。

では、ある上司に対して、強い怒りが湧いてきたとしよう。
これを目的論では、どのように理解するのだろうか。
一言で言えば、それは「その人の魂の本質」を表現している、と考える。

これまでの人生を思い出してほしい。「ここだけは、どうしても譲れない」
「ここだけは、絶対に妥協できない」。そんな思いに駆られて、
利害や打算を超えて、頑ななまでにこだわったり、
目上の人に反抗したりしたことはないだろうか。

それは、あなたの魂の本質を表している。

今、あなたがそれを忘れているとしたら、
そのことを思い出して生き直すことが、
あなたらしく生きていくことにつながる。
魂の本質は、「あなたがあなたらしく生きていくためにどうしても必要なもの。不可欠なもの」である。

いかがでしょうか。
今日の内容も、気づきが多かったのではないでしょうか。

(今日の一言)
今日の書籍は、「あなたのその苦しみには意味がある」と言う本です。
あらためて何かに気づけた人もいるのではと思っています。

いろいろなことで悩んでいる人は多いと思いますが、
ぜひ、自分自身と様々な角度から向き合ってほしいと思います。

何度も繰り返し言い続けていますが、
あなたのその考え方、その行動が、今のあなた自身です。

感謝の心を忘れ、すべて他人のせい、他責にして生きていくのなら、
今後、あなたの人生が良くなることはありえません。
もちろん、それでもいいというのであれば、
あなたは、そういう人生を送って下さい(笑)

少しでも人生良くしていきたいのであれば、
縁ある人と、関わっている人と、笑顔でいる時間を増やしていくことです。
そのための行動をとり続けましょう。

今日もメッセージを読んでくれてありがとう!

このメッセージを読んでくれたあなたに
少しでも多くの良きことが起こりますように!

ブログでは書けない事、書きづらい事など、
また、もう少し踏み込んだ本音なども、
不定期ですが、メルマガでは書いています。
もしよければ、ぜひこのままメルマガにも登録して下さい。
もちろん無料です(笑)

https://maroon-ex.jp/fx92090/JkaC0L

また、 あなたの周りにいる人に、
このブログを紹介してもらえると嬉しいです(笑)

私は本当に運がいい!

感謝!感謝!感謝!

過去の記事一覧

PAGE TOP