競争の種類。。。
競争と聞いて、あなたは何を思い浮かべますか。
学生時代の徒競走でしょうか、、、（笑）
それとも、社会人になってからの、
仕事における熾烈なライバルなどとの競争でしょうか、、、（笑）
競争、、、勝ち負けのことですね。
最近は、「競争」という言葉に対して
どちらかというとネガティブにとらえる方が増えているように感じます。
そのいい例が、何年か前には、よく報道されていた
幼稚園や小学校などで増えてきている徒競走です。
実際には、すでに徒競走ではなくて、
全員手をつないで一緒にゴールするということになっていますね。
数年前に最初にこのことを聞いたとき、知った時は、正直、驚きました。
私の世代では、考えられないことです（笑）
このようになった背景などいろいろあるのでしょうが、
個人的な意見としては、凄く浅はかな方法、手段を選んでいるなと感じました。
はたして、本当に競争は悪いことなのでしょうか？
以前放映されていた大河ドラマの主人公であり、
新一万円札の顔としても注目される近代資本主義の祖である渋沢栄一は、
「競争には善意の競争と、悪意の競争の2種類がある」と、
その著書『論語と算盤』で述べています。
ちなみに、善意の競争とは、
ライバルがお互いに一生懸命努力し切磋琢磨することで、
企業でいえば、相手に勝つというよりも、お客様に認めてもらうために、
自分たちの決めた目標を達成することで、結果として相手企業に勝つこと。
逆に、悪意の競争とは、
何が何でもライバルに打ち勝つために、企業でいえば、
他社を貶める行為をしてまで、相手企業に勝つことだと思います。
これは、企業レベルではなく、個人レベルでもよくあることです。
自分が成長することで、結果として、相手に勝つのか、
相手を非難したり、相手を貶めることをして、結果として、
自分が優位に立とうとするのかの違いですね（笑）
どちらにせよ、競争というからには、
必ずライバルと呼ばれる戦う相手がいます。
その戦う相手を、
自分の目標など、自分自身とするか。
他人や他社にするか。
また、他人や他社にするとしたときに、
そのライバルを敵とみなすかどうかという事もあるでしょう。
このあたりの意識によって、
行動や結果は全く違ったものになるでしょうね。
そして、どちらが良いかもあきらかなのではないでしょうか。
仮に、ライバルを敵とみなし、何としても勝つと考えるようになると、
それこそ手段を選ばず、悪いことをしてまで勝つという発想に
なっていきやすいです。
このような自我を中心とした考え方で競争をすることは、どう考えても、
決して良いことではないと言えますよね（笑）
逆に、切磋琢磨し競争をすることで、お互いの成長を促し、
顧客や組織に良い影響を与えることであれば、
競争は必要であると言えるのではないでしょうか。
人として成長、進歩していくうえでも、
ある意味、競争という意識は、必要だと思います。
但し、悪意の競争はNGですね（笑）
せっかく競争するのなら、どうせ競争するのなら、
悪意の競争ではなく、善意の競争をすることで、
お互い切磋琢磨して、成長していきましょう。
（今日の一言）
競争と言えば、あの物語はまさに今日の内容を示していますね。
それは、あのウサギとカメの物語です。
自分の決めたゴールを目標としたカメと、
ライバルであるカメに勝つことを目標としたウサギの戦いの物語ですが、
結果は皆さんがご存じのとおりです（笑）
こうして有名な物語や昔話などの中に、時代がいくら変わっても、
生きていく上での重要なヒントがたくさん描かれているものですね。
さて今日で、9月も終わりです。
もう今年も残り3ヶ月ですね。
日に日に秋らしくなってくると思いますが、
〇〇の秋と良く言われます。
今年は、あなたにとって、どんな秋にしていきますか。
自分にとっての〇〇の秋、
〇〇に入れる言葉を考えてみるのはいかがでしょうか。
今日も、働く場所がある、元気に過ごせている、普通に生きている、、、
本当にありがたいことですね（笑）
今日は、活かされていることに感謝し、静かに祈りましょう。
・自靖自献（じせいじけん） 自ら靖んじ自ら献ずる
自ら靖んずるとは、心の平安を保つこと、安心立命することです。
自ら献ずるとは、世のため、人のために自ら尽くすことです。
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